湘友会会長からのご挨拶

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日本一の学校から、世界へ。

2021年湘南高校は100周年を迎えることになります。
1921年(大正10年)初代校長に赤木愛太郎先生を迎え、県立湘南中学校として開校したのが始まりです。
三位一体(学校・家庭・生徒)の訓練目標、三育一体(智育・徳育・体育)の教育目標を掲げた赤木イズムは、戦前、戦後、現在にいたるまで変わらぬ湘南高校のバックボーンであり、全国の公立進学校の中で揺るぎない地位を築いてまいりました。
1933年(昭和8年)には校門の両側に楠の苗木が植樹され、この苗木は各世代の湘南生と共に育ち、今や健やかな偉容を誇る「湘南大樹」となりました。
校門に通じるあの坂道は朝に夕に湘南生の青春の跫音を今も刻み続けています。
日本一の学校を目指した湘南は、当時から英語授業に力を入れ1935年(昭和10年)には、文部省の英語教授研究大会で本校の英語授業が全国的に紹介され、以後参観者が増加したと言われています。
文化祭・体育祭・対組競技などは湘南高校名物として生徒の自主性を大いに発揮する学校行事として今も変わらず連綿と受け継がれています。
この湘南高校の歴史は、生徒(卒業生)の歴史であり、先生(教職員)の歴史であり、学校そのものの歴史でもあります。
自由闊達な生徒たちが、教室から、グラウンドから、あの楠やあの坂道から翔び立ちました。
この日本で、そして世界で活躍する多様で多彩な卒業生たちによって、現役湘南生にエールを贈りたいというのが100周年のテーマとなりました。
「今、なぜ世界なのか」
グローバルという言葉は、使われている以上に陳腐な言葉になっているかもしれません。しかし多感な時期だからこそ世界における自分のアイデンティティに遭遇して欲しい、将来国内外におけるグローバルな活動のきっかけにして欲しいとの思いがあります。
来るべき100周年を、母校湘南の新たなる記念日とすると共に、各世代を引き継いできた卒業生である湘友会員の再会の時としたいという思いで100周年記念事業の準備を進めております。
なにとぞ会員の皆様のご理解とご賛同併せて記念事業へのご参加をお願いいたす次第でございます。                  湘友会会長 上野 孝