グローバルを考える(2)

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久郷ボンナレットさん。(前掲はこちら)

著書をご紹介します。(順不同)

★虹色の空 <カンボジア虐殺>を越えて (2009)

第6章 生きるための言葉 の中にこんな一節があります。

「高校生」を相手にしていたこの頃、私は一大決心をしました。

長年遠ざかっていた「高校に入学する」ことにしたのです。 (中略)

これまで子育て中であることを理由に、勉強をあきらめていたのですが、それはたんに怠け心の言い訳に過ぎなかったと気づいたのです。

定時制の高校も視野に入れてみましたが、通信制の高校なら子育て中にもできるはずだと思い、家から一番近い県立湘南高校への入学を決めました。

二〇〇〇年四月、三十五歳の私は晴れて高校一年生となりました。 (中略)

新たな千年を迎えるミレニアムの年、二〇〇〇年。

手抜きしながらも毎日こなさなければならない主婦業。八校も掛け持ちする日本語指導非常勤務。三十五歳になっても高校生として学べる日本の教育制度のすばらしさに感謝しながらも、レポートの作成と提出などとスクーリング。

その忙しさのなかで、私は十歳で体験したポル・ポト時代の鮮明な記憶を、絶対に本にする意気込みで、二百五十枚ほどの原稿を書き、コピーしていくつかの出版社に送ってみました。 (以下略)

そうして出版されたのがこちら。

★色のない空 虐殺と差別を超えて (2001)

そしてもう一冊、お嬢さん(久郷真輝さん)との共著です。

★19歳の小学生 学校へ行けてよかった (2015)