奨学生 留学レポート その1

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湘友会奨学財団からの奨学金を受けた3年生からの留学レポートが届きました。

2019年8月7日から、湘友会奨学財団からのご支援をいただき、AFSという留学プログラムを通して八か月間アメリカ合衆国アリゾナ州に留学していました。

米国についてからの三か月間は、日々挑戦の連続でした。日本の家族と離れての初めての生活は、私が留学前に予想していたものとは比べ物にはならないものでした。その中でも最も苦労したのは、高校の国語と社会の授業です。授業は日本のレクチャー型とは異なり、グループワークなどを通して先生と生徒がともに作り上げるものでした。そのため、成績には授業への参加率や積極性が大きく問われました。最初の三か月間は先生や他の生徒の言っていることを理解するのも一苦労で、つらいことばかりでしたが、そんな時に現地の友達の優しさに助けられました。一人の友達が、私が国語の授業中途方に暮れていた時に It might seem impossible now, but you surely can do it.  と言ってくれたことは今も忘れません。そんな友達の助けも受け、冬休みが明けるころには難なく会話ができるようになりました。その後は授業中も積極的に発言できるようになり、すべてが順調に進んでいるように見えましたが、コロナウイルスの影響で4月4日に強制帰国をさせられることになりました。日本に帰国後は、オンライン授業という形で、米国の学校の課題を最後まで終わらせました。

プログラムの短縮という歯痒い形で、三か月早く留学を終えた私ですが、この異国での八か月間で、日本にいては触れることのできなかった、自分の新たな一面、世界の広さ、全く新しい常識や考え方、米国に蔓延る社会的不平等など、語学以外のことを多く学ぶ事ができました。今後はこの経験を土台とし、米国大学進学をはじめとした、グローバル人材になるための努力をしていきたいです。