部の歴史書編纂その2-定時制バドミントン部

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100周年に際し湘友会では、部活動の歴史を振り返り次の100年への襷をつなげていくために、「各部活動の記録をまとめて冊子として残す」ことを各部OB会へご提案しています。(→記事) 第一弾の相撲部に続き、この度定時制バドミントン部の冊子が完成しました。定時制部会長で、バドミントン部でも活躍された五百川俊男さん(定20回生)からのご紹介です。

定時制バドミントン部OB・OG会誌  「バドミントン部と私 ー栄光燦燦ー

定時制の部活の中でOB・OG会があるのは当バドミントン部だけであり誇りにしています。年に一度だけの交流会ですが、会を継続して間もなく40年になります。

昨年度、湘友会から部活の記録を残すことを勧められてOBとして有難いことだと思いました。私どもが嘗て湘南の文武両道校風を体現し奮闘したことを、部の中での語り草や記憶だけで埋没させては勿体ないと思い、昨年暮れに現会員に寄稿を呼び掛けました。原稿集約の期間が新型コロナウィルス感染による緊急事態宣言などの障害もありましたが、遠方に住む会員有志からも沢山の思い出や想いが懐かしい写真と共に届き、編集して5月に発行しました。

当部は、間もなく創部70年の歴史を刻みますが、何と言っても現名誉会長の與野主計先生と共にあるクラブであると誰もが認める程、先生無くては語れない部活であります。本誌内容も與野先生に触れたへエピソードが殆どです。卒寿間近の先生も、「定時バド部の集大成だ」と、長文の思い出を書いて下さいました。薫陶を受けた私どもOBとしては、長年定時制教育一筋でバドミントン部にも心血を注いでこられた與野先生への感謝の念を込めて、ご恩返しの意味で部会誌を発行させていただきました。

当部は、昭和29年に若き與野先生が定時制に着任してから盛んになります。その巧みな勧誘と明るく楽しく一途にの全人的指導により、生徒数も多かったこともあり徐々に活気が増して対外試合でも漸次好成績を上げるようになってきました。與野先生の指導は勤労生徒の心情に寄り添い寝食を共にするほどの熱心さで、全日制の同輩に負けるなと生徒を鼓舞して仕事をしながらも文武両道も支援しました。一時は全日制生徒主体の県大会や関東大会への代表出場はもとより、インターハイや全日本総合バドミントン大会、国民体育大会まで行った選手を輩出し、湘南定時ここにありと栄光燦燦の時期もありました。

元部員たちは卒業後も後輩を指導しに学校に足を運ぶうちにOB・OG会を結成して、年に一度は集まって先生を囲んで交流会を行ない、現在まで続いているのです。先生は退職後も、全国定通バドミントン大会組織作りに奔走して顧問となり、昨年20周年の記念大会を主導されております。